
「女検死官ジェシカ・コラン」シリーズ第8弾です。
前作の「ロンドンの十字架」が出版されたのが2006年12月だったので、もう日本での出版は無いかと思っていました。
コーンウェルの「検死官」シリーズは大ベストセラーになったけど、オイラ的にはこのシリーズの方が好きです。
コーンウェルも面白かったけど、登場人物が多すぎるし、犯罪ミステリー作品と言うよりも、検死官スカーペッタと彼女を取り巻く周囲の状況を描いているだけのような感じがして、よりサスペンス的・ミステリー的なこちらの方が好きです。
ここで、ちょっとおさらい。
第1作目「女検死官ジェシカ・コラン」
若い女性の知を抜き取り、残虐に切り刻む犯人(マティサック)を追いかけるFBI捜査官オットー。そのオットーに協力を頼まれ、ジェシカの出番です。
不倫とはいえ、恋人だったオットーをマティサックに殺され、危うく自分も犠牲者になりかけたジェシカ。
間一髪助かりますが、心に深い傷を負ってしまうジェシカなのでした。
第2作目「第六級暴力殺人」
前作の吸血犯人マティサックとの死闘から復帰したジェシカの次の事件は、女性を生きたまま食べるという、またもや残虐な事件。
ジェシカの次の恋は、アラン。
オットーとは死に別れてしまったけど、頼りがいのありそうな彼氏が見つかって良かったです。
第3作目「ハワイ暗黒殺人」上下巻
結局はアランとも分かれてしまったジェシカが次に立ち向かったのは、ハワイという一種、閉じられた土地での連続殺人。
せっかくの休暇として訪れたハワイなのに、アランにはすっぽかされるし、困難な事件・政治背景には巻き込まれるし。
でも、おかげで、というか、ジム・パリーという男性に巡り会えたジェシカ。
ここまで、作品の数だけ男が変わってきたジェシカも安定した関係をつかめるのか?
第4作目「ハートのクイーン」上下巻
新作でも登場するFBI捜査官キム・デジナーの初登場です。
この事件で知り合ったキムとジェシカは親友になります。
キムは透視というか霊視能力で犯人逮捕に向かう所がすこしうさんくさい。でも、実はいい女なんだよね、キムって。
1作目でジェシカを取り逃がしたマティサックはジェシカを執拗に付け狙うようになります。
この作品では、ジェシカは吸血殺人鬼に狙われているせいか、すごく弱くて嫌なやつに見えます。
マティサックと対決して、過去を乗り越えないとね。
第5作目「洋上の殺意」上下巻
今度の事件はマイアミです。
新たな上司サンティバと共に事件解決の為、マイアミへ向かうジェシカ。
なぜ犯人は死体をしばらく海に着けておくのか?
ロンドンの事件とどう繋がるのか?
美人でやり手な女性検死官といえば、恋話もつきもの。
前作では、マティサックに精神的に追いつめられボロボロになっていたジェシカ。パリーともダメになる?
との複線を抱えて、この作品では、上司サンティバから言い寄られつつも、パリーとの仲を深める事になります。
サンティバとは気まずくなりそうな気がするけど、そこは仕事と割り切って、この後のシリーズでもサンティバ登場です。
第6作目「魔王のささやき」
今度の犯人は女性を生きたまま焼き殺す連続犯人。しかも、ジェシカを最終ターゲットに決め、ジェシカに執拗に迫ってきます。
学会に出席する為に来たラスベガスで思いがけない事件、ジェシカに休みナシです。
3作から5作目は上下巻で、1冊にまとまりそうな作品を上下巻にする所に売上が絡んだいやらしさが見えたように思えましたが、やっぱり1冊で一気に読ませてくれないとね。
コーンウェルの作品と比べて殺人描写が生々しかったりグロテスクだったりするけど、やはり犯罪サスペンスとしては、こちらの方が面白いとオイラ的に納得させてくれた作品です。
第7作目「ロンドンの十字架」上下巻
今度は、海を渡った、それもFBIの管轄外のロンドンでの殺人事件。
宗教が絡んでいるようで、それが事件解決の鍵となるのか?障害となるのか?
この作品で、4作分も続いたパリーとジェシカの間には別れが訪れます。
やっぱり、お互いやり手でベースとなる土地があったら離れられないよね。
しかし、ジェシカには新たなお相手が。ロンドン警視庁のリチャード・シャープです。
アメリカで取りかかっていた事件を同僚のジョン・ソープにまかせる事で、ジョンの経験にもなるし、ジェシカのいい仕事相手にもなる。
これら7作の複線が合っての今回の新作です。
新作といいながら、他の本を読んでいて、手を付けるのが遅くなってしまった
などと、長くなったので、作品のあらすじ・感想は、下巻の時に。
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